原材料価格も高騰中だったし期待してなかったとは言え2Q前年同期比マイナス42%減、もちろん利益率も下がっていますし一応は商品値上げして対応してたみたいですがそれでも厳しい営業成績になりました
花王も言っていますが他の企業の決算短信にも書かれているのが『中国市場の減速』ですね、車を売ってる会社も中国ではあんまり売れなかったと書かれていましたし不動産がヤバい!?みたいなニュース記事もあったりで中国さん大丈夫なのだろうか
決算短信の中身を見てみますと思った以上に「値上げ」の効果があったのですが数量減つまり商品が売れなくなってきていますね。日本国内の景気はかなり回復してると書かれていましたが、中国市場が足を引っ張っての大きな減益みたいですね
という事で、花王さんは通期の営業成績880億円稼ぐという目標を410億円に大幅下方修正しました。EPSも189.3円から88.2円に下方修正してます。1株あたり88円しか稼げないのに配当金を1株あたり150円出すという事なんですが遂にレッドライン超えてきたな、という感じです
一応、「構造改革」と称して600億円使うみたいですが正確に言えば構造改革費に600億円も使うからEPSまで下方修正されているのですが、そういう特別な要素を除いたコアEPSだと189円稼げると、花王は言っています。
その600億円使って何を改革するんですか?という話なんですが
『非効率な事業の見直しと再編』『人財の改革』『商品の付加価値追及とコストダウン』をするそうです、具体的な策はとりあえずありません。
この構造改革がある程度成功するなら何とか配当は守れそうですが失敗したらしんどい事になりそうです。今までの決算短信から読み取れるのは花王の経営陣にはまるで危機感が無いし、「中国市場が回復すれば何とかなる!」みたいな楽観的というかある種、お祈りしながら経営してたというのがよく分かります、業績が悪いのをさんざんコロナのせいにしてこの内容は酷いですよ・・・いまさら構造改革って。
他の企業の真似して「構造改革」とか言ってますが成功するとは限りませんからね大規模なリストラとか発表すればプラス材料にはなりますが、構造改革の具体的な中身や、それが上手くいってるのかどうかが判明するまでは株は買えないかな~と個人的には思いました
そもそも花王の株に投資するくらいなら米国株のP&Gの方が利益率や業績も良いですし、配当利回り3%なら他にいくらでも増益トレンドの優良企業ありますからね。中国市場が回復すればプラスサプライズになるとは思いますが
花王の経営陣と一緒に中国の景気が回復するのを神頼みするしかないですね!