2023年2月現在、割安&高配当銘柄として日本製鉄<5401>が人気で、株価が絶好調に上昇しています。自分はこの状況で日本製鉄への投資は危険だと考えているのでその理由について述べていこうと思います
※当ブログでは割安であり高配当銘柄を長期ホールドする事を方針にしている方向けの記事になっています、短期トレード目線での利益は考えていませんのでご注意下さい、又、買い煽りや売り煽りをしているつもりはありません投資は自己責任でお願いいたします。
まず現在(2023年2月27日)の日本製鉄の簡単な株価指標ですが以下の通りです
■株価:3132円
■配当利回り:5.75%
■PER4.3%のPBR0.7倍
■ROE16%のROA7%
■配当性向:約25%
2020年10月後半辺りからの日本製鉄の株価チャートですが高配当なのにしっかり上昇しています。現時点での利益水準から見た指標では割安&高配当銘柄と言えると思います、また日本製鉄という会社自体が株主還元に積極的なのでそれもかなりの好印象なのも事実です。更に言うなら鉄鋼業界で最大手であり、利益率も鉄鋼業界で1番高いのだから文句の付けどころがありません、本来ならば投資先として適格な企業ですが僕は今投資するのは危険だと考えています
[結論]リスクプレミアムの観点から現時点での日本製鉄への投資は危険
リスクプレミアムとは何だ?という話ですが、簡単に言うと同じ5.5%以上の高配当銘柄に投資するならストック型ビジネスで減配した事のないソフトバンク<9434>に投資した方が安全じゃないか!?という話です。株価が高騰する前(配当利回り7%以上)に日本製鉄株を仕込んでる状態なら良いですが、今から新規で投資すると配当利回りは5.75%です、それに加えて鉄鋼の中国市場がどうなるか先行きは不透明ですし日本製鉄には配当金を減配した過去もあります、よって、同じ配当利回りならソフトバンクや他の高配当銘柄に投資した方が安全だよね・・・という事になるワケです
それに今現在、日本製鉄やJFEなどの鉄鋼セクター株は過熱気味であると思われ、短期トレードで利益を出そうとしてる人達の資金が流入していると考えられます。この人達は利益が出たらどこかで利益確定売りをするので、どこかの局面で株価が下落する可能性が有ると思われます。もちろん市場や機関投資家がどう判断するかは分かりませんし、10年単位での超長期投資で考えているのなら今日本製鉄へ投資しても大丈夫だと思いますが、なるべくなら安い時期に株を仕込んだ方がやはり有利です
来季は減益になる可能性が高いですし一度冷静になって株価が大きく下落するタイミングを待ってからでも遅くはないと思います。3月末の配当権利落ち日に予想以上に利益確定売りが出て安くなるかもしれません
日本製鉄はもちろん僕も狙っている銘柄の1つなのですが上記の理由から買えていません。しかし僕の場合は米国株を含めたポートフォリオの大部分を通信セクター(NTT・KDDI・ソフトバンク)株で占めているので分散投資の意味を込めてミニ株で少額投資する可能性もあります