巷で話題の新指数『JPXプライム150』ですが、フタを開けてみると微妙な企業がいくつか混ざっているのが確認できます。今回の記事ではその「微妙」な銘柄を見ていこうと思います
まずJPXプライム150とは?から解説します
日本企業から選抜された最強の150銘柄であり高ROEを誇り、PBRから見て適切に市場から評価されている企業を集めた指数ということです。その実力は米国のS&P500に匹敵します
あのトヨタ自動車ですら入れなかった最強指数に組み入れられた企業を見ていると『ん?』と思うような微妙な企業がいくつか確認できましたので以下に書き記します
JPXプライム150指数の組み入れ銘柄の出典はこちら(JPX日本取引所公式HPより):
「JPXプライム150指数」の構成銘柄及び算出要領の公表について | 日本取引所グループ
JPXプライム150指数内の微妙な銘柄
・花王:この名前を見た瞬間に椅子からひっくり返ってしまいました。連続増配記録日本NO.1との事ですが苦し紛れの増配がいつまで続くか・・?増配が止まるor減配が始まれば株価の暴落は必至で投資先としてはかなり不適切だと考えています。逆転できる未来が為替レートや原材料価格頼みというのが情けないですね
・三菱自動車工業:この企業が指数に入るならトヨタ自動車を入れた方がマシです。利益率やROEや配当利回りも全てトヨタの方が上です、JPXの担当者さんトヨタと間違えて三菱自動車入れちゃったのかな・・・?
・ニデック(旧日本電産):積極的なM&Aや中長期経営計画は素晴らしいと思いまいますが永守会長の後継者がまだ決まっていない決められてないのが不安要素。他業種の買収によって売上高倍増を目指すということは今やってるメイン事業が頭打ちということを示している訳で、本当にM&Aが上手く行くのかな?という不安もあります
・日本航空(JAL)&ANAホールディングス:コロナから回復しつつあるとは言え航空業界は燃料代がかかる為、利益率が悪い業種です。投資先としてはかなり微妙だと思いますが
・東日本旅客鉄道&西日本旅客鉄道:この銘柄もJALと同じです、電車を動かす為のコストや維持費が高く「株主に還元する為に電車賃上げます!」っていうのが出来ない業界なので、表面上の利益率や業績だけで判断してはいけない銘柄の筆頭です。ウォーレンバフェットだったら絶対買わないような銘柄です。こういう銘柄が日本最強指数に入ってるのが悲しいです
・日本取引所グループ:自分を指数に入れるな(笑)。3年以上保有してると株主優待クオカードが4000円分貰えるので個人株主が100株買う分には良い銘柄かなと思いますが、優待抜きで見たらかなり微妙な銘柄と言わざる得ません、利益率そうとう高い割に配当金を減額したりするような経営してるので投資先としては不適格だと思いますが
・アサヒグループHD&キリン:こちらの銘柄も日本取引所グループと同じ理由で微妙な銘柄です、株主優待込みでギリギリ投資出来るかな?というラインの企業なので指数として企業の実力だけで考えた場合ちょっと厳しいと思います、アサヒビールの海外事業なんて全くうまくいってませんしね他に良い銘柄あったように思えます
この他にも「イオン」も金融は稼いでますがスーパーマーケット事業が全然儲かってないしイオンも株主優待込みで投資できる銘柄ですし、「リクルート」のように業績は良くても株主還元するやる気が見られない企業も複数組み入れられてます
もうちょっと厳選しても良かったんじゃないかなと思った次第です