割安株を買い続けるだけのブログ

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トヨタ株価の急騰理由とこれから投資できる?を解説

2023年6月13日終値トヨタ自動車の株価は+5%と大きく上昇しました。トヨタ自動車だけでなく他の自動車メーカー株も上昇しましたね、その理由を解説すると同時に今後、トヨタ自動車株に投資出来るかについての見解を書いていきます

 

まずは円安効果と日本株ブームの影響で日本株全体が買われやすい状態になっていることが挙げられます

で、今日のトヨタ自動車の株価急騰は『トヨタが2027年頃に全固体電池搭載のEVを実用化する』というニュースの影響だと思われます

 

EV(電気自動車)バッテリーの主流はリチウムイオン電池です、これは色々な理由から量産化が難しいです値段が高かったり、材料の大半を中国が抑えていたり等の理由からです

トヨタはこれに『全固体電池』で対抗し実用化を宣言、2030年頃になるのでは?と思われていたものの2027年と3年も早く実用化のめどがついた事から株価が上昇、EV(電気自動車)に及び腰だったトヨタが本格的に動き出したことで期待(株価)に反応した形です

 

全固体電池の何がすごいんですか?と

充電が早いのと走行距離が2倍近く伸びる点です1回の充電で約1000km程走れるそうですカタログ上の計算では最長1800km程になる模様。

 

これからトヨタ自動車株に投資出来るか?

トヨタだけでなく自動車株への投資という意味では「有り」だと思っています

現在AIの進歩で半導体銘柄が買われていますが、そのAIや半導体を使った次のイノベーションは「自動運転」になるだろうと思われるからです

現在では自動運転レベル3(条件付き自動運転)まで承認されているようですがAIや半導体の進歩により完全なる自動運転(みんなが想像してるやつ)が実現する日がくるのもそう遠くない未来かもしれません

いわゆる長期投資としては有りだと考えていますが、短期や中期でみると為替レートや株価調整かでいったん下落する可能性も考えられます更に自動車業界は研究開発費が嵩むので業界全体として『利益率が低い』ことで有名です

利益率が低いということは株主への還元もあまり出来ないという事に直結します

更にトヨタ自動車という会社は最近社長が交代されましたが豊田章男さんは完全にトヨタを辞めた訳ではなく社長から会長職になったようでトヨタに対する影響力が無くなった訳ではありません

 

豊田章男さんのスピーチを聞いていると株主第一と言うよりかは「ユーザーの安全」や「従業員第一」みたいな思想が見え隠れしていて、そのトヨタマインドが新社長にも引き継がれているか注視しないといけません

 

EV(電気自動車)に注力するという事は要らなくなった部品工場などで働く従業員達をリストラしなくてはなりません。クルマの構造の問題でガソリン車を作るのに必要な部品数が約3万点に対し、電気自動車では約1万点ということですので、クルマを作る過程で人員が要らなくなります。

トヨタ自動車がEVに本腰を入れられなかったのは雇用の問題が大きいと思われるので、その問題をどうクリアするか投資を検討している方は注視しないといけません、日本の法律では米国のように要らなくなったら即レイオフというのは出来ませんからね

 

まとめ

長期投資は有り

自動車業界は利益率は低い

トヨタ新社長が要らない人員をリストラに踏み切れるか?

自動運転のイノベーションで株価上昇余地はまだある

 

と言ってもトヨタ時価総額約30兆円でここから倍になることはかなり難しいと思われるので大きなリターンは望めるか不明で、タイミング的には日本の銀行株に投資した方が良いのでは?とも考えられるので投資判断は各自で行うようお願いします

 

日本企業の顔だし、たまに自社株買いもやってくれるので株主の事も見ているまさに『全方位戦略』という感じで素晴らしい企業ですね

ただ配当金目的では買わない方がいいかもしれません(それなら他に良い銘柄いっぱいある)