毎月の生活費15万円と考えた上で株の配当金で暮らす為に必要な資産額や銘柄なんかを考えていこうと思います
結論から言うと3000万円あっても結構きつそうという印象。株の配当金で毎月15万円得るという事は年間配当金で180万円必要ということになります
資産3000万円をちょうど6%の利回りで運用すると180万円の配当金を得られますがここから税金20%が引かれるのと、そもそも安定して6%の運用は現実的ではない事を考慮すると資産3000万円あったとしても配当金生活はかなり難しいと思われます
生活費が月10万円~12万円で済む方ならハードルは低くなりますが・・・
2024年から始まる新NISA(少額投資非課税制度)は株の利益にかかる税金がゼロになるすごい制度ですが最大で1800万円までの投資枠しかありませんので、例えば3000万円運用する人であれば残りの1200万円は税金が引かれる特定口座での運用になります
いくら税金がゼロになるからと言って1800万円の資産だけで配当金生活(FIRE)するのは厳しそうなので具体的にどうしたら良いか?を自分のケースに当てはめて考えてみました、まずは投資先の銘柄です
■配当金生活の必要な投資先銘柄の条件
・業績が好調でじわり伸びている
・配当金の推移が安定している
・配当性向などの数値から増配余力が十分にある
・最低でも今後5年間は増配出来そうな企業
・競争優位性が高く半分独占のような企業
上記のこの条件を1つ又は複数満たしつつ配当利回り3%~6%ほどの企業への投資が必要になります。分散投資は大前提でポートフォリオを作る為1つの銘柄に全資産を投資することは出来ませんので利回り3%の企業へ投資する傍ら6%のあるような高リターン企業への投資をバランス良く混ぜてゆく事になります
なぜ「連続増配」できる企業が必須条件なのかというと配当金の増額=自分の年収増になるからです。食品などの物価がインフレと共に値上がりしていきますので収入は伸ばしていかなければいけません、よって連続増配できる企業orこれからも高確率で成長続けられる企業に投資しなければなりません(しかも高配当の条件も満たしながら)
ぱっと思いつく銘柄だと「NTT」「KDDI」「ジャックス」「東京海上」「三菱UFJフィナンシャルG」「三井住友FG」「三菱商事」「三井物産」「丸紅」「伊藤忠商事」「住友商事」「日本たばこ産業」「オリックス」などが挙げられます、しかしこれらの銘柄は投資先としてとても優秀ですがJT以外の利回りは現時点で3%~4%ちょいしかありません・・・つまり、バランス良くポートフォリオを作った場合、トータル利回り6%を受け取るなど夢物語なのです
これらの銘柄が増配を続けたとして5年以上先の増配を見越してもいいとこ利回り4%~5%ぐらいの運用に落ち着くと思います。つまり現実的なラインで運用できる利回りは4.5%くらいという事になります
(コロナショックの時に仕込めたメガバンク株の利回りは現時点で8%を超えていますがあのような大チャンスはそうそうないと思うので現実的な運用利回りラインを目指すことになります)
では現実的ラインの運用利回り4.5%から毎月15万円の配当金(年間180万円)を得る為に必要な資産額を計算してみると・・・4000万円という結果になりました、ではその4000万円を貯めるのにどれだけ時間がかかるんですかって話ですが毎月12万円の貯金を続けても約28年かかる計算です・・・かなり厳しいというか、そこまで時間かけてしまうと早期リタイヤとは言えなくなってしまいますし普通の定年退職と変わらない時間です。
月の生活費が10万円ちょいで収まる方なら計算がまた変わってきますがそれでもかなり長い間、節約と貯金生活をすることを強いられます
ここまで配当金FIREについて考えてきましたが
株の配当金(不労所得)のみで安定して生活する事はかなり難しいです、結論としては株の配当金+副業or簡単なアルバイトの報酬を足してセミリタイヤという形が1番現実的かなと思われます、30代~40代での早期リタイヤを目指すなら配当金だけでは計算上かなり無理があります、しかも上記の計算では株にかかる税金を考慮していません、よほど会社から貰ってる給料が多額でないと早期でのリタイヤは不可能です
週2~3日アルバイトして残りを休日にするって方針なら比較的簡単に早期リタイヤ可能かもしれません